まずはこちらをご覧ください。

 

https://www.youtube.com/watch?v=fTyewgmEoGU

 

わかる人にはわかる!

柔術と同じですね(笑)

 

2冊目の書評は2012年発刊の「世界一プロ・ゲーマーの『仕事術』 勝ち続ける意志力」(梅原大吾)です。感想は☆☆☆(3点満点)。

 

自分は柔術の指導で「勝ちたいならスト2で強くなれ!」と力説してきました。

みんな意味不明だったでしょう(笑)

 

言いたかったのは「勝負勘を鍛えることが必要」ということです。

勝ち負けがつくものはなんでも、勝負所の判断で結果がわかれます。

ビジネスも同じです。

 

本書はゲーム界で頂点を極め、天才と言われた伝説の男が半生を振り返り、なぜ勝てたかを解説しています。

理由を一言で表すと、「ものすごく努力したから!!」。

 

そう、天才は誰よりもストイックな男だったのです。

この本は成功する方法論ではなく、「努力の天才」が書いた努力する方法論であるところがすばらしいと思います。他ジャンルでも役立つでしょう。

 

中学生のころにストリートファイター2が発売され、大流行しました。

スト2は簡単にいうと、戦って相手をKOするゲームです。

(ご存じない人は少ないでしょうけど、念のため)

 

毎日のように誰かの家に行き、スト2に明け暮れました。

ゲームをやりすぎてスーパーファミコンを買ってもらえなかったのです…。

 

著者はそんな格闘系ゲームの有名プレイヤーです。

高校生で世界一に輝き、20年経った今も活躍しています。

 

勝つための努力はすさまじいです。

世界大会を目の前にした彼は、一日の大半をゲームに費やします。

うどん以外食べられなくなり、10キロ以上痩せても、「勝てないのは自分の努力が足りないからだ」とさらに自分を追い込みます。

 

そんな彼も悩んでいたそうです。「ゲームばっかやってていいのか?」と。

普通の悩みですね(笑)

 

一時ゲームを引退して雀荘に就職するのですが、そこでもストイックぶりを発揮します。

強い同僚のそばに10時間立ちっぱなしで打ち筋を覚え、研究するのです。

結局、「麻雀ばっかやってていいのか?」という悩みにぶつかり(笑)、3年で引退するのですが、「麻雀も頂点近くまで登りつめた」と記しています。ものすごく強いんだろうな。

 

著者は「成長するためには持続的な努力が必要」と説いています。

これはとても同意します。

負荷が大きい努力は長続きしません。結局、適度に長く続けるほうが伸びます。

 

そして、大切なのは「量より質」だといっています。

これにも同意します。

長く取り組んでも質が低ければ意味がない。

自分の本でも書いてますが、だらだら長く勉強しても知識は増えません。

目的意識をもって、短時間に集中するほうが成果は大きいですね。

 

そうはいっても、著者は1日10時間の努力を363日(大晦日と正月は家族で過ごすため休むらしい)続けられるメンタルを持っています。これは常人には無理です。少なくとも自分には絶対に無理な水準ですね。

 

たまにいるんですよねー、こういう努力の天才が…。

自分は柔術でそういう人を体感し、選手として活動することをあきらめました。

それは、「全身全霊でやる」とはどういうことなのかを知る体験でした。

 

自分は依頼を受けたとき、「命をかけて頑張ります」とは絶対にいいません。

家族もいますし、死ぬ覚悟はもっていません。

 

ですが、依頼者のために持つ力はすべて使うつもりでいます。

だから、「誠心誠意、全力で頑張らせていただきます」といっています。

常に依頼者の期待を上回る仕事をしたいですね。